スレッド一覧

  1. 返信ありがとう(1)
  2. ぽろりっ(1)
スレッド一覧(全2)  他のスレッドを探す 

*掲示板をお持ちでない方へ、まずは掲示板を作成しましょう。無料掲示板作成

新着順:167/186 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

心筋梗塞後のグルコース・インスリン・カリウム輸液は一部の患者の救命に有用

 投稿者:みね  投稿日:2003年 9月21日(日)17時11分18秒
  通報
   心筋梗塞後のグルコース・インスリン・カリウム(GIK)輸液は一部の患者の救命に有用であるという画期的な研究の結果がJournal of the American College of Cardiology 2003;42:784-91(9月3日号)に掲載された。
 この治療は経皮的経管的冠動脈形成術(PTCA)の補助療法として心不全のない患者の死亡率を低下させたが、その効果はすべての患者には認められなかった。

「1960年代初頭以後、GIK輸液は急性心筋梗塞発症早期における治療法として勧められている」と、ズウォレ梗塞研究グループの Iwan C. C. van der Horst MDらは記している。「GIK輸液の主な効果は、虚血心筋へのグルコース投与の有益な効果であると考えられた」。

 本研究では1998年4月-2001年9月に、PTCAに適格な急性心筋梗塞患者940例を、8~12時間の持続GIK輸液群(GIK群)、または輸液非施行群(対照群)に無作為に割り付けた。

 30日目の死亡率は、GIK群では476例中23例(4.9%)、対照群では464例中27例(5.8%)であった(相対リスク0.82、95%信頼区間0.46-1.46)。心不全の徴候のなかったKillip分類1度の患者856例(91.1%)の30日目の死亡率は、GIK群では426例中5例(1.2%)、対照群では430例中18例(4.2%)であった(相対リスク0.28、95%信頼区間0.1-0.75)。

 心不全の徴候のあったKillip分類2度以上の患者84例(8.9%)の30日目の死亡率は、GIK群では50例中18例(36%)、対照群では34例中9例(26.5%)であった(相対リスク1.44、95%信頼区間0.65-3.22)。心不全患者における体液貯留を除いて、GIK輸液の副作用は認められなかった。

 この研究の限界として、検出力が不十分であったため比較的少数の被験者に基づく死亡率の有意差が検出できなかった点、多重比較の補正をしなかった点、オープンラベル試験であった点が挙げられる。

「急性心筋梗塞患者においてPTCAの補助療法としてGIK輸液を行った結果、すべての患者において有意な死亡率低下が認められたわけではなかった」と、著者らは記している。「入院時に心不全の徴候を有する(Killip分類2度以上)患者におけるGIK輸液の効果は不明である」。心不全のない患者群では、有意な低下が認められた。

 オランダ心臓財団がこの研究を支援した。

 付随論説において、米・ボストン大学のCarl S. Apstein MD FACCは、心不全患者において治療効果が得られなかった理由は、GIKの注入速度が比較的速かったことで説明がつくであろう、と指摘している。同博士はこの研究の知見を先行研究の知見と比較している。またGIK輸液がすべての急性心筋梗塞患者、およびショック(急性循環不全)あるいは鬱血性心不全患者における有効性を明らかにするために、さらに研究を行うことを勧めている。

「これは大きな賭けである。このような研究には多大の費用を要するものの、GIK療法は低価格で、潜在的な利益は大きい」と、同博士は記している。
 
 
》記事一覧表示

新着順:167/186 《前のページ | 次のページ》
/186