新着順:4/6421 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

アイヌ人物誌

 投稿者:焚火派GALゲー戦線  投稿日:2019年 6月16日(日)11時35分0秒
  通報 返信・引用 編集済
   原著は松浦武四郎著の「近世蝦夷人物誌」、2018年9月青土社から再刊。 昨年末に買って読んだが何度目かの絶版(農文協などから出たことが)になる前に宣伝。(口語訳は更科源蔵・吉田豊・・・2人とも故人) 和人のアイヌモシリ収奪の凄まじさが描かれている。(もちろん人情噺もあるのだが、アイヌ民族の危機的状況と実は不可分な話が多い) これは幕末に出版許可が下りなかったのはともかくとして活字になったのは大正時代。 せめて自由民権運動期と言わずともに日露戦争前まで活字にできていれば・・・と思ったのは無い物ねだり?
 あと、当戦線は三重県にある松浦武四郎の記念館に行ったことがあるが、意外に思ったのは松浦が勤王思想家でそこそこ尊王の志士ともまじわっていること。 そして、この本の訳者前書きにあるようにジャーナリスト・旅行家としての彼の活動を水戸藩がアシストしていたらしいこと(具体的に何なのかはともかく) 尊王思想がマイノリティーに寄り添うことができた時代があったのかもしれない(粗悪で夜郎自大な部分への皮肉として書いた部分もあるが)と思うことや、松前藩から刺客を送られる中で無事に松浦が生き延びたことなど恐らくきれいごとでは済まない相互利用があったのかもしれないなど、悲話への慟哭以外にも感じるところがあった。
 
》記事一覧表示

新着順:4/6421 《前のページ | 次のページ》
/6421