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野党勢力の分析と今後の日本政局

 投稿者:まっぺんメール  投稿日:2020年12月15日(火)17時15分34秒
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  久しぶりに書きます。山本太郎と野党勢力についての私見をちょっと語らせて下さい。

■野党勢力の2極構造

今、野党勢力は大雑把に言えば社共立憲の「野党連合」と単独に存在するれいわ新選組との「2極局構造」からなっているように見えます。細かく言えば国民民主党や維新、N国などもありますが、それらはとりあえず無視します。「野党政治の焦点はどこにあるか」という意味ではこの2極が中心となるからです。野党政治の焦点とは、政権奪取に向けた「ふたつの戦略」を意味します。一つは「多数派形成をめざすための選挙戦略」ということであり、もう一つは「政策」に焦点を置いた多数派工作ということです。

■とりあえず自民以外

山本太郎がれいわ新選組を立てるまでは、我々には「社共立民連合」の野党路線以外には展望が見えませんでした。その展望の実現に向けて、我々は「とりあえず自民以外」というスローガンを掲げていました。「どんな政権も自民党よりはマシ」という心情からです。そして具体的に政権を自民党から奪うとすれば、野党連合は多数派の立憲民主党を主体に、それを補完する社共という三党の連合で多数議席を取り、それによって立憲民主党を次の首班に立てて、そこに社共を相乗りさせようと考えているから、このような構造になっているのだと思います。おそらく「今ある政治地図」の枠組みの中では、我々にとっては一番現実味がありそうな気がしていた。しかし果たして本当にそうだったと言えるのだろうか?

■立民に展望があるか

実は立憲民主党を主体とした「とりあえず自民以外」で多数派を形成しようとする路線には無理があるのです。それは「展望」についての弱点があるからです。今は自民党政治のあまりのひどさに「とりあえず自民以外」のスローガンにはそれなりの説得力がありますが、実際に立憲民主党首班内閣が成立したと想定してみましょう。そうすると直ちに多くの政策が問題となります。まずここまで格差が拡がってしまった国民経済をどう修復してゆくのか。それは税制と福祉とを手段とする以外にありませんが、消費税減税はすぐに問題となります。減税に替わってどの税を増税するのか。あるいは更に大規模な国債発行をするのか。又福祉問題ではこの14年間に渡る医療制度改革を修復できるのか。そして沖縄米軍基地問題、日米安保と日米協定、福島原発、エネルギー政策、そして来年に迫ったオリンピック。立憲民主党には、これに対する明快な回答が用意されていません。「とりあえず政権を取ったら自民党とも相談して」決める積もりなのでしょう。それはかつての民主党政権において既に試されています。その15年前に日本社会党も辿った道でした。

■新しい展望を求めて

しかし山本太郎がこの「とりあえず自民以外」無展望路線を打ち砕いた、と私は思っています。それは山本太郎が全く違う展望を持って登場したからです。彼は、立民・国民・社民・共産などの「現有勢力」とそれを支える支持勢力をまったくあてにしていない。ではどこから支持を得ようとしているのか。それは、今は政治に失望して「政治を諦めてしまっている」4000万人の有権者です。この30数年の間に日本の政党政治はガラリと変わってしまいました。日本社会党がまだあった頃、多くの人々がこの野党第一党である社会党に二千万票近くの支持を与えていました。しかし社会党が自民党と結託して支持者を裏切り、次に期待された民主党も自民党と結託し破れ去ったあと、日本の政党政治から多くの有権者が失望し消え去っていったのです。現在の有権者数はほぼちょうど1億人います。しかし投票率は50%台。ヘタをすると50%さえ切りそうです。つまり4000万~5000万人が政治に不信を抱き、投票を諦めているのです。山本太郎はこの「諦めた人たち」に希望を持とうと呼びかけているのです。これは「今ある勢力の合計」で自民党に勝とうという「野党三党」路線よりもあるかに希望のある路線です。

■山本路線への結集を

立民社共三党路線は「現実に今ある勢力」を固める路線。それは「現実的」ですが「展望」は少ない。なぜなら、それでは到底自民党の組織票に勝てる見込みが無いからです。一方、山本路線は「現実」にはまだ人々の希望を掘り起こしているとは言い難いが、もしもその掘り起こしに成功すれば「展望」が大きく生まれる可能性がある。まだ見ぬ5千万のうちとりあえず1千万の援軍が登場すれば、政治は劇的に変わるでしょう。つまり、一部の「三党路線派」の人たちが心配するような「山本太郎に票を持っていかれる」というようなみみっちい路線ではない展望を山本太郎は抱いているのです。そして、その山本の展望に励まされた人々が既に多く登場し、資金カンパを何億という単位で集め、又ボランティアで運動員・党員となって全国で活動している。この山本太郎の吸引力は凄いものです。それは何よりも、立民が抱くような他人任せで曖昧な路線ではなく「消費税ゼロ」「学生ローンの全額補填」など具体的で根拠を持った展望を見せているからです。

■二極構造を再編せよ

野党三党共闘は、しかし単純に結束しているわけではありません。立民からの吸収に対して社民党は最後まで抵抗し、最後に踏み止まった部分がある。また共産党は野党共闘に同調しながらも、具体的政策面においては、むしろれいわ新選組に近いものがあり、実際、共闘できるところでは共闘しています。そうすると、この野党勢力地図は今後、「新しい展望」のもとに「新しい政治地図」として実現する可能性があります。それは「二極構造」の改変ということです。最初に私が示した「二極構造」は「社共立民とれいわ」という構造でしたが、実は社共立民共闘には立民と社共とのあいだに亀裂がある。立民は所詮「リベラル保守」であり、自民党とのあいだでの政権のキャッチボールをめざす勢力に過ぎません。しかし社共は違う。だいぶ色あせてしまったとはいえ、まだ「階級的視点」を持っているからです。別にことばで「階級」とか「マルクス」とか言う必要はありません。「貧困者・弱者・労働者」の立場に立つということです。そこが立民とは違う。そしてまさしくその点では、社共二党はれいわ新選組の方に近いのです。

■貧困救済内閣成立を

したがって野党勢力の「二極構造」は、あらためて改変される可能性があります。つまり「社共れいわ」と「立民」との二極構造ということです。この方が「政権の展望」という点においては明快です。もしもれいわ・共産・社民三党を主体とした内閣を成立させることができれば、この内閣は「弱者貧困者救済内閣」として機能させることができるでしょう。しかし、そのような構造に到達するためには、今のままではれいわの勢力がまだ弱すぎる。これを突破する道は、まさにれいわがめざしている「諦めた人々」の再登場と、れいわの拡大しかありません。今後の衆院選でれいわ新選組が大きく拡大し、50議席、100議席の中堅以上の政党へと成長していった時、日本の政局は大きく変わることでしょう。このような展望を抱くことのできる政党は、今のところれいわ新選組しかありません。れいわ新選組の飛躍を通し、日本政治の再生をめざそう!




 
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