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◆まず宇都宮さんの立場から考えてみましょう。これまで3度、最先頭で宇都宮さんを支え続けてきた共産党が、最後の土壇場で鳥越さんが出てきた時に突然の「てのひら返し」。これには宇都宮さんもあ然としたことでしょう。なんだかおだてられて2階に上がったとたんハシゴを外されてしまったみたいな気分だったんじゃないでしょうか。共産党には裏切られた、と。その屈辱感、悔しさ、分かる気がします。
◆次に共産党がわの立場から考えてみましょう。宇都宮さんでは民進党は絶対に合意しません。だからそのままではまた2年前と同じ「野党分裂」でたたかわなければならない状況でした。そこへ、鳥越さんの名があがり、それなら4野党が共闘できる事が分かった時、もしも「それでも」共産党単独で宇都宮さんを推していたら、「宇都宮さんを見捨てなかった」「スジを通した」という評価は得られるでしょう。でも選挙には勝てません。1000万都民のためには何としても今度こそ勝つことが必要です。
◆共産党と宇都宮さんとで話し合いはあったのだと思います。そして宇都宮さんに降りるように説得しただろうと思います。その時の共産党の決断もまた苦渋の選択です。これまで共にたたかってきた「戦友」を切り捨てて鳥越さんを推すのですから。しかし道はこれしかないと思います。宇都宮さんにとってはたいへん辛い選択でしたが、鳥越さんなら、宇都宮さんのこれまでの成果を受け継ぎ、活かしていける人だと確信しています。
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